凍結工法(建物)について
「凍結工法」とは、液体空気(窒素)を使用して配管内の水を凍結させ、最小限の水抜きで配管の分岐やバルブの交換工事、増設工事なども行えるようにする工法です。凍結部分はバルブの替わりに止水する役割を果たすため、建物全館を断水にすることなく配管工事が行えます。
口径一覧表(建物内)
※水が静止状態であることが施工の絶対条件です。
※管種、水温により、凍結時間、液量は変動いたします。
※ナイロンコーティング・HTLP管は施工できない場合がありますので、事前にご相談ください。
※300以上の施工は事前の打ち合わせをお願いいたします。
※VD・VS管は外面被覆を剥がしていただきます。
※ライニング鋼管の100以上に関しては事前にご相談ください。
工法の特徴
- 凍結部分は一時的にバルブの代わりとして利用でき、施工後配管上には何も残りません。
- 断水工事にかかる時間を短縮することができます。
工法使用例
バルブ交換作業(SGP300A)
SGP200Aの14箇所同時凍結
上階からの戻り水を防止するために凍結させ、バタ弁を事前に交換して後日ヘッダーを入れ替えます。
※当社では、このように大口径同時凍結を可能にする機材を用意し、あらゆる現場に対応します。
解凍方法
凍結した部分の解凍方法には、ガストーチや電気ドライヤーを用います。
※上図のように解凍するため、氷塊が移動するおそれはありません。
※口径が大きい場合、ガスバーナーを使用することがあります。
※解凍後すぐに流動(ポンプ起動)状態を作っていただくと、より効率的に解凍できます。
DOWT特許取得 特許第6644477号
※DOWT=Daiyu Original Warming Technology
火器を不使用しない電磁誘導加熱器具による解凍